10.22.2013

モリパスとフォントワークスLETS

本ブログを読まれている方の大半は、フォントの年間ライセンスプログラムに加入していると思います。私はフォントワークスのLETSには加入しているのですが、モリサワパスポートには加入していません。理由は、デザインデータの作成がほとんど自社で完結していて、外注先とフォント環境を合わせる必要がない、というのが一番ですが、もう一つ大きな理由として「毎年5万円は高い」と思ってしまうことがあります。5万円あったら、その予算で欲しいフォントのパッケージ購入をしたほうがよいのでは、と思ったのです。
ただ、そう思ったのは大日本スクリーンや、タイプバンク、リョービの書体がモリサワパスポートに入る前の話で、今となっては「モリパスにも入っておけばよかったかも」と少しだけ思います。そこで、現在私が加入しているフォントワークスのLETSと、モリサワパスポートそれぞれに含まれる書体の「私が使いたい」書体をピックアップし、どちらが得なのか比べてみることにしました。

【使いたい書体】

 ◉モリサワパスポート(52,290円/年間)
秀英明朝(●)、秀英初号明朝 撰(●)、光朝、A1明朝、ゴシックMB101(●)、見出しゴMB31(●)、秀英角ゴシック 金(●)、秀英角ゴシック 銀(●)、秀英丸ゴシック(●)、解ミン宙解ミン月リュウミンオールドがな(●)、秀英3号(●)、秀英5号(●)、ヒラギノ明朝(●)、ヒラギノ角ゴ(●)、こぶりなゴシック、ヒラギノ角ゴ オールド、ヒラギノ丸ゴ、游築五号仮名(●)、游築36ポ仮名(●)、ヒラギノ角ゴ AD仮名、築地体初号仮名、築地体35ポイント仮名、築地体一号太仮名(●)、築地体三号細仮名、築地体三号太仮名、江川活版三号行書仮名、築地体前記五号仮名、築地文舎五号仮名、本明朝-Book(●)、本明朝-Book 小がな(●)、本明朝-Book 新がな(●)、本明朝 小がな(●)、本明朝 新がな(●)、本明朝 新小がな(●)、花胡蝶(●)、花蓮華(●)、花牡丹(●)、築地(本明朝用)(●)、小町(本明朝用)(●)、良寛(本明朝用)(●)、行成(本明朝用)(●)、弘道軒(本明朝用)(●)、築地(ナウゴシック用)(●)、小町(ナウゴシック用)(●)、良寛(ナウゴシック用)(●)、行成(ナウゴシック用)(●)、弘道軒(ナウゴシック用)(●)

 ◉フォントワークスLETS(25,200円/年間/3年コース)
筑紫ゴシック、筑紫明朝、筑紫Aオールド明朝、筑紫Bオールド明朝、筑紫A見出ミン、筑紫B見出ミン、筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシック、グレコ、ライラ、スーラ

各社とも、他に使う書体はありますが、それらは「あれば使う」という程度のものなので、今回は「欲しい」書体に限定しました。それと、ファミリー展開している書体の各ウェイトを細かく数えるのもやめています。私にとって重要なのは「○○書体が使える」ということで、ウェイトが豊富なことは便利ではありますが、最優先ではないのです。ここは意見が分かれるところだと思います。

さて、こうしてみるとモリサワパスポートの方が高いとはいえ、「使いたい書体」が圧倒的に多いことがわかりました。ただし、(●)がついている書体はパッケージやダウンロードデータですでに所有しているので、私が今加入してもかなりダブってしまいます。それに、字游工房や、フォント解、朗文堂などのフォントは、別途購入しなくてはならないことには変わりません。

というわけで、すでに結論は出ていたのですが、しばらくの間は「LETSに入りつつ、欲しい書体をパッケージで買う」というスタイルを続けようと思います。いずれ、ページ物の仕事が増えたら、モリサワパスポートにも加入するでしょう。

※これは、データ作成をほぼ自社で完結する私の制作環境での話で、ふつうはモリサワパスポートの導入はほぼ必須といえるでしょう。余裕があればフォントワークス、イワタのLETSも導入するという感じでしょうか。