10.28.2016

なのしおり更新    ゴシック体編追加

昨年公開した「なのしおり」、裏面用にゴシック体編を制作し、アップデートしました。両面刷りで、プリンタ出力してご利用下さい。

※「なのしおり」制作の経緯についてはこちら

ゴシック体の選定には迷いました。「世間でよく使われている」「手に入れやすい」「おすすめしたい」の3つの基準から、バランスよく選定したつもりです。

しおりの大きさは文庫本を想定していますので、小さいですが、ゴシック体編も加わったことで、雑誌などにも挟んで使っていただければ、と思います。





◉ダウンロード(PDF)

3.14.2016

『紙手水本Ⅱ』に
「なの帳」掲載

2014年に開催された、神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン展「PLATEAU」の組み継ぎ本コーナーに出品した、日本語デザイン研究会[中部]制作の『なの帳』を、同展覧会図録にあたる『紙手水本Ⅱ』に掲載していただきました。


奥付をみると、本書の制作には戸田ツトムさんと赤崎正一さんが監修されているとのことで、やはり造本・デザインは品質が高く、とても凝っています。特に表紙はすべて活版印刷で、紙の質感とともに、視覚・触覚が心地よく刺激されます。組版校正は、組み継ぎ本考案者の前田年昭さん。こんな豪華メンバーが制作に関わっている本に掲載していただいて非常に光栄です。


『なの帳』は、前田さんの組み継ぎ本紹介ページの写真に大きく掲載され、私を含めた制作者名と、他の組み継ぎ本出品者の名前も記載されています。


本書は、AMAZONでも購入できるようですので、興味のある方は是非手に取ってみて下さい。絵画・イラスト作品や、タイプフェイスデザインなど、幅広いジャンルで質の高い作品が多数掲載されています。

◉リンク(AMAZON)
紙手水本』(新宿書房刊)




1.03.2016

カレンダー2016

※PDFデータを配布しています。
今年もカレンダーを自作しましたので、PDFデータを配布いたします。
昨年のカレンダーを1年間使用してみて改良しました。今年のものは祭日の名称や罫線が入っています。

◉ダウンロード
カレンダー2016(A4サイズ)

1.02.2016

組み継ぎ本手帳

※PDFデータ配布しています。
※P12に「春分の日」が間違えて記載されていました。データを修正しましたので、ダウンロードされた方は差し替えて下さい。お詫びいたします。(1月2日20:19)
テスト制作1回目 この後若干の調整をした

毎年年末になると、どの手帳を使うのか悩みます。
最近は、スケジュール管理はiPhone→Macで行うので、手帳の重要性は以前よりもだいぶ低くなりましたが、ぱっとカバンから取り出して、手書きで書き込める手帳の利便性は捨てがたいものがあります。
とはいえ、気に入った手帳を見つけるのはかなり大変ですし、よいものは当然ながら高いです。
そこで、以前教えていただいた「組み継ぎ本」の技法を使って自作することを考えました。「組み継ぎ本」には以下のメリットがあり、手帳に向いているのでは、と考えました。

・糊やホッチキスなどを使用せず、紙のみで製本できる
・見開きページの開きがよい
・用紙を選ばない。薄い紙でもボール紙でも製本できる
・見た目以上に強度があり、日常の使用にも耐えうる
・コストは印刷・紙代のみなので、安価でできる

数回のテスト出力をして、調整したところ、まあまあのものができました。製本後、角丸パンチで角を取ると、良い感じになりました。
完成版 キンコーズで用紙違いの2部を出力した

データ制作にはけっこう手間がかかりましたが、せっかく自作するので、私なりのオマケページも作ってみました。
下記にPDFデータを配布していますので、興味を持った方は作ってみて下さい。
用紙をこだわったり、表紙をつけてみたり、いろいろなカスタマイズをしてみると楽しいのではないでしょうか。


◉ダウンロード
日本語デザイン研究会[中部]制作 2016年手帳(B6サイズ)
※B5サイズの用紙に、短辺綴じの両面印刷で印刷して下さい。


「組み継ぎ本」の作り方については以前のエントリ「なの帳PDFデータ」および、下記リンク先を参照して下さい。

繙蟠録II[「組み継ぎ本」マニュアル][小冊子の製本スタイルのひとつのアイデア]
前田年昭氏考案「組み継ぎ本」

※今回配布の手帳データは、見開きでB5サイズですが、切れ込みの長さは
Aタイプ……約3mm
Bタイプ……約122mm
で制作してみました。これがベストかどうかはわかりませんが特に問題はなさそうです。


12.22.2015

なのしおり

すっかり更新が途絶えていました。

この1年は思ったような活動ができなかったので、ブログも休止状態に…。
来年こそは、何らかの活動をしたいと思っています。

さて、巷では「絶対フォント感」などという言葉が出てきたり、タイポグラフィ関連の書籍が多く発行されたり、文字に対する関心は以前よりも高まっているような印象を受けます。
名古屋地区でも、文字に関心を持つデザイナーが以前よりも増えたような気がします。
ただ、この地区でタイポグラフィに関するセミナーはほとんどないので「何から勉強すれば良いのかわからない」という人も多そうです。

そこで、以前制作した「なの帳」に続き、「なのしおり」というものを作ってみました。

これは、以前から私がお勧めしている『もじのみほん』(誠文堂新光社)や「なの帳」は、少し持ち運びにくいので、もう少し携帯性に優れた「文字を見分けるツール」があったらよいな、という考えと、私が文庫本を買って読むときに使うしおりで、気に入ったものがない、という個人的な体験から考え出したものです。



これを文庫本に挟んで使うことで、その本の「書体を見分ける」習慣がつけられると思います。習慣化して時間が経てば「フォント感」はある程度身につくのではないでしょうか。

制作にあたって、どの書体を選ぶか、というところで少し悩みました。本来であれば写植書体(石井明朝、本蘭明朝)や、精興社の明朝体、新書も含めるならモトヤ明朝あたりも入れたいところです。

ただ、今回はあくまで「文字好き」のための入口として、手に入りやすくて、多く見かける、初心者向けのチョイスとしました。

下記にPDFデータを配布しますので、興味のある人は使ってみて下さい。
今後、改訂版や見出し用など、展開するかもしれません。

◉ダウンロード
なのしおり(PDFデータ)

1.07.2015

2015年カレンダー

毎年、この時期に半額セールでカレンダーを買うのですが、先日お店で見たら、目当てのカレンダーがセール対象外となっていました。
もう少し待てば、セール品になるかもしれませんが、また行くのは面倒なので自作することに。仕事の合間に作るので、あまり時間をかけずにぱっと作りました。こういうものを作るとき、InDesignは便利ですね。
特に要望があったわけではありませんが、せっかくなのでPDFデータを配布いたします。よろしければご使用下さい。サイズはA4でモノクロです。日曜と祭日のみグレーで表示されています。インテリアを極力邪魔しない、シンプルさを追求しているので、祭日の名称などは入っていません。


少し良い紙に印刷して、両面テープで壁に貼ると良い感じです。


◉ダウンロード
日本語デザイン研究会[中部]制作 2015年カレンダー

12.11.2014

「書体の誕生」展

前回のエントリでお知らせしたように、大阪で開催された「書体の誕生」展に参加しました。このイベントは大阪DTPの勉強部屋とフォントワークスの共同企画で、フォントワークスの書体見本、書体が出来るまでのストーリー、使用事例などで構成される「展示」と、祖父江慎さんと藤田重信さん(筑紫書体の設計者)の豪華対談をはじめとする、「講演」で構成された書体関連のイベントとしてはかなり力の入った内容です。

日本語デザイン研究会[中部]で展示制作を担当したのは、展示部分の「見本書体見本」と「筑紫オールド明朝の合成フォント例」の2つの展示です。
「合成フォント例」に関しては、こちらから提案しました。私にとって「筑紫オールド明朝」の漢字は、オールド系の仮名書体との合成フォントにおいて絶対に外せない重要な書体なので、それを沢山の人に知ってもらいたい、という考えがあったからです。

私が会場を訪問したのは2日目の11月23日。
会場に着くと、まず目に飛び込んできたの当研究会の展示である「見出し書体見本」の拡大ポスター。来春リリース予定の新書体「筑紫アンティーク明朝」が際立っています。

筑紫アンティーク明朝のインパクトが大きい見出し見本展示

大きな「おぅい」は筑紫丸ゴシックのAとBを見比べるためのもの

展示室に入ると、当研究会で制作した原寸のパネルがずらっと並んでしました。左側には写植機も置いてあり、奥にはデザイナーのインタビューや書体制作のストーリーの展示が。来場者はみんな真剣に展示を読まれていました。

展示ブース。手前が当研究会制作の書体見本パネル

筑紫オールド明朝を使用した合成フォント例

書体見本の展示パネルは、見出し書体としての使用を前提として、見比べてほしい書体や、個人的に重要だと思った書体を大きくしたりして、レイアウトで飽きさせない工夫をしてみました。組見本で使用した「おぅい」からはじまる例文はディケンズの短編なのですが、最初の「おぅい」がコミカルに見えたのか、一部では好評だったようです。実際には怖い話なのですが。

メインはやはり豪華な講演です。この日はソフトバンク・テクノロジーの関口さんのwebフォントに関するお話と、祖父江慎さんと藤田重信さんの対談だったのですが、聞くのに夢中になってしまい、ほとんど写真を撮るのを忘れてしまったことが悔やまれます。内容に関してはすでに他の参加者の方々がブログにアップしていたり、togetterにもまとめられていますので、そちらをご参照下さい。
私個人の感想としては、藤田さんの書体制作方法が意外と感覚的だったことが驚きでした。それと「書は苦手で全然上手くない。筆の動きをちゃんと理解していれば書体は作れる」という言葉が印象に残っています。
祖父江さんが「筑紫オールド明朝」を「これまでの明朝体の漢字とは違い、ひらがなに寄り添った漢字のデザインに驚いた」と話されたのは、「なるほど」と思いました。
関口さんには、webフォントユーザーとしての要望を直接お伝えできたのがよかったです。日本語webフォントは技術的にはどんどん進化しているので、今後の展開に期待したいです。webデザインは、紙媒体のタイポグラフィ世界から見ると「妥協と諦め」の世界ですが、その度合いも少しずつ解消されてゆくと思います。

全体的に非常に内容が濃い、充実したイベントでした。


◉ダウンロード
今回展示した、合成フォント見本のPDFデータをアップしました。
何かの参考にご活用いただけると幸いです。
ダウンロード


◉関連リンク(レポートなど)

大阪DTPの勉強部屋「書体の誕生」展 Facebook写真
「書体の誕生」展 — togetterまとめ
亀のぷいぷい — 講演の詳細レポート
FONTWORKS ニュース

◉関連リンク(2014.12.30 追記)

・FONTWORKS LETS 会員さまインタビュー
(大阪DTPの勉強部屋 宮地 知 様)

・503 DESIGN Garden